セルトラリン sertraline
セルトラリンについて
一般名は Sertraline hydrochloride
薬効分類名は 選択的セロトニン再取り込み阻害剤
薬効分類名は 選択的セロトニン再取り込み阻害剤
FDA基準 C
Hale分類 L1
Hale分類 L1
うつ病、うつ状態、パニック障害、PTSDなんかに使われるお薬です。
日本で3番目に発売されたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)のよう。

日本での適応 ・うつ病・うつ状態 (2006年) ・パニック障害(2006年) ・PTSD(2015年)
PTSDについては東日本大震災の影響で適応拡大になったようです。
ちなみに、アメリカだと ・大うつ病性障害 ・パニック障害 ・社交不安障害 ・強迫性障害 ・PTSD ・月経前気分不快症
より広い適応があるよう。
セロトニンを増加させる作用がメインの薬
ジェイゾロフト(商品名)がセルトラリンのこと

→ 落ち込みや不安に効果が期待しやすい
→ 効果と副作用のバランスがよく、抗うつ薬の中でも使いやすい薬


セロトラリンは右上の方にあって、有効性、許容性ともに高いことがわかります。
副作用 メインはセロトニンがふえることでのおこるもの ・嘔吐や下痢などの消化器症状 ・性機能障害
性機能障害まあまああるみたい

ただ男性の場合は勃起障害や射精障害などわかりやすい一方、女性の場合オーガズムの低下などが挙げられていますが、あまり表面化しない可能性も。
飲み方
・開始用量:25㎎
・用法:1日1回(夕食後が多い)
・最高用量:100㎎
・効果実感まで2週間~1か月くらい
・2週間ごとに効果をみて、25㎎ずつ増量
・用法:1日1回(夕食後が多い)
・最高用量:100㎎
・効果実感まで2週間~1か月くらい
・2週間ごとに効果をみて、25㎎ずつ増量
100mgまで増量しても不十分
・他の抗うつ剤を追加
・抗精神病薬や気分安定薬を追加(増強療法)
・他の抗うつ剤へ変更
・診断の見直し
・抗精神病薬や気分安定薬を追加(増強療法)
・他の抗うつ剤へ変更
・診断の見直し
月経前気分不快障害では、 毎日服用 黄体期(生理の2週間前、基礎体温の高温期)のみ服用
薬物動態パラメータ

6時間でピークになり、そこから27時間で半分の量になるので、1日1回の服用で良いようです。
だいたい半減期の4-5倍の時間で安定するといわれているようで、その状態を定常状態と呼び、おおよそ1週間弱のようです。

妊娠とセルトラリン曝露の疫学的研究
かの有名なNEJMより抜粋
かなりNの大きなデータですが、薬剤投与による違いはないよう。
参考