なんくるないさ

赤ちゃんが可愛くない。。。

周産期メンタルヘルス

ボンディング障害とは?

出産後、赤ちゃんへの愛着や関わりがうまくいかず、

「抱っこしてもかわいいと思えない」
「赤ちゃんにどう接していいか分からない」

などの気持ちや行動が続く状態を、ボンディング障害と呼ぶことがあります。

お母さん自身が「自分がおかしいのでは…」と自信を失うことが多いですが、これは誰にでも起こりうる心と体の不調です。
特に産後うつを併発していると、気持ちが落ち込みやすく、赤ちゃんに十分に向き合えないと感じることが増え、さらに苦しさを感じるかもしれません。

どんな治療やサポートがあるの?

1. カウンセリングや心理療法

– 心理士やカウンセラーと話をすることで、自分の気持ちを整理したり、赤ちゃんとの関わり方について具体的なアドバイスをもらえます。
「こうしなければならない」と思い込みすぎるお母さんの考え方や、罪悪感を和らげるヒントになるでしょう。

2. 精神科・心療内科での治療

– 産後うつの症状が強い場合は、医師による診察や必要に応じたお薬の処方などを受けることがあります。
– お薬が赤ちゃんに影響しないか心配なときは、遠慮なく医師に相談してみてください。あなたの不安に寄り添いながら最適な方法を一緒に考えてくれます。

3. ペアレントトレーニングや母子支援プログラム

– 自治体や病院などで、母子の関わりをサポートするプログラムが行われていることがあります。
– 同じような悩みを持つお母さん同士で交流したり、専門家と一緒に赤ちゃんとの接し方を練習することで、気持ちが少しずつ楽になるかもしれません。

4. 家族や周囲のサポートを積極的に頼る

– 「お母さんがひとりで頑張らないと…」と思いがちですが、育児には周りの協力がとても大事です。
– 家族や友人、地域の子育て支援サービスなど、頼れるところを見つけて少しずつ助けを借りてください。

お母さん自身が悪いわけではありません

ボンディング障害や産後うつは、「お母さんの性格の問題」ではなく、出産によるホルモンバランスの変化や生活リズムの急激な変化、育児へのプレッシャーなど、さまざまな要因が重なって起こるものです。

自分を責めすぎず、まずは「辛い、しんどい」と感じたら、できるだけ早めに専門家に相談してみてください。適切なケアやサポートを受けることで、少しずつ赤ちゃんとのつながりを感じられるようになっていくでしょう。

大切なのは、一歩ずつ

「ちゃんと愛せていない気がする」「周りのママたちと違う…」と焦る気持ちがあるかもしれません。

でも、焦らなくて大丈夫です。

赤ちゃんとお母さんが少しずつお互いを知り、理解していく過程は個人差があって当然です。

一人で抱えこまず、カウンセラーや医師、助産師、保健師、家族など、手を貸してくれる人に頼ってください。

あなた自身の心の健康を守ることが、最終的には赤ちゃんとの関係を良くするいちばんの近道です。

周産期ボンディング障害について
ボンディング障害への薬物療法