婦人科腫瘍3
子宮体癌について
子宮体癌は近年明らかに増加している癌です。ぽっちゃりの方に多く、若い方は特にそういう傾向が強いです。
基本的に不正性器出血があり、続くということで受診されますが、その時点でもI期の症例が多く、根治手術で治ることが多い癌です。
数年間続いていた、という方も時々いて、そのような場合にはリンパ節転移を認め進行癌になっていることもあります。
一方で、高齢の女性の場合、悪いタイプの組織型のことがあり、その場合は早期に転移などしやすく、予後が悪いです。
子宮体癌の治療は、手術、です。
I期でも、II期でも、III期でも、そしてIV期でも、手術を行います。
ただし、子宮体癌に対する手術は基本的に子宮全摘であるため、妊娠希望の女性については、初期の一部についてはホルモン療法などを行って経過をみることもあります。
はじめに治ることが多いと言いましたが、進行癌や再発例については、なかなか根治が難しいこともあります。
そのため近年は新しい治療が模索され、ついには、昨年(2021年)のクリスマス頃に
ペンブロリズマブ + レンバチニブ
の併用療法が保険適応となりました。再発例に対して。
これについては非常に喜ばしいこと!!!!! である一方、個人的には複雑な気持ちもあります。。。
理由としては、簡単に言うと、
⇨ 削除
最後は変な愚痴みたいになってしまったのでここまで。
ちなみにペンブロリズマブはこれまで治り得なかった状態から完全に病変が消える状況になる方も存在するため、使える対象(これまでであればMSIの検査など)を絞って使える分には、まさに魔法の薬だと思ってます。