なんくるないさ

1ヶ月経って思うこと

medical

こんにちは。転科して1ヶ月程経ったので、振り返って思うことを綴ります。

まず転科前に感じていたこと

①(前の診療科を辞める、ということは、何かしらの理由で継続することがきつい前提があると思うので)そのキツさから解放される
②全く新しい分野を一から始めることへの不安、そのきつさ
③これまでのキャリアを捨てる(程度は個人差あり)ことへの後悔
④収入面
⑤新しい職場の人間関係

大まかにはこのような感じでしょうか。

転科して1か月経過して感じること。

① 私の場合メンタルが絡んでいたこともありますが、予想以上に解放されました。今思えば、もっと早く前の場所から離れるべきだったんだと感じます。状況による不安、動悸などはなくなりました。長期的に考えて明らかに良い、少なくとも健康的な選択でした。
② 予想以上に、わかりません。単純に経験がない分、例えばあらゆる向精神薬の感覚がありません。ただ実際に担当し、指導頂ける先生方に相談しながら着実に学べている状況です。単純に興味があり、面白いと感じて勉強ができています。前の診療科の新たな知見への興味が薄れていたことから比べると、医学部に入ったばかりのような、すごく前向きに勉強できて良い状況です。このような感覚を得られていることが、単純に嬉しいです。
③ 正直もったいない、というのは頭にありますが、後悔はありません。むしろ長期的には複数のハッシュタグをもてる、ということは今後強みになるとさえ感じています。絡めるかどうかは本人次第だとは思いますが、他の人と違いを出すことは、ビジネスのような視点からはメリットだと感じます。
④ 私の場合は、現状明らかに専門性を失なった状況ですが、それ程変わりなくご評価頂いています。これ自体は転職活動の仕方次第です。
⑤ 幸いすごく良い環境です。これまで働いてきた病院とは明らかに忙しさが異なるためか、皆のココロに余裕があり、すごく過ごしやすいです。そもそも精神科自体が患者さんに休むよう勧める診療科であり、そもそも治療者のメンタルヘルスが良くないと、という空気がそうさせるのかもしれません。

そしてもう一つ、転科に際して、再度専攻医をするかどうか、というのが私自身が迷った点でした。

私自身は入局した上で、専門医、サブスペシャリティの専門医、医学博士、と取らせて頂き、多くのことを学ばせてもらったので、専攻医となりプログラムに則り学ばせてもらうことは1番確実な安全な方法と考えています。

しかし結果として専攻医としてではなく就職しました(指定医は取得可能な環境)。

専門医は最低限の資格だと思いますが、一方で、専門医を取得しただけでは全く一人前とは言えません。その後も引き続き学び続けることが当然のように必要です。

私自身は元の診療科で一通り学ばさせて頂いたこと、専攻医プログラム自体よりも良い指導医に巡り会えるかどうかが大事で、幸い良い指導医に巡り会えたこと、これらが1番の理由で専攻医とならずに就職しました。
これからは専門医でなければ・・・というような縛りが出てくるかも知れませんが、いずれにせよ、日々学びながら、真摯に患者さんに対応することの方が大切だと考えています(
もちろん初期研修後すぐであれば、専攻医プログラムから専門医取得一択だと考えています)。

なんだか少し脱線しましたが、、、

何よりもあなた自身の人生を楽しむこと、健康に、心穏やかに過ごせること、が何よりも大切だと感じます。

自己犠牲的に働いている医師は本当に多いと思います。少し立ち止まって、長い将来を見据えた人生設計を一度考えても良いのではないでしょうか。